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決して他人ごとではないエイズ!性行為におけるHIV感染率とは?

2020年04月19日

HIVは性感染症の一つで、ヒト免疫不全ウイルスと言います。エイズとも言われており主に性行為によって広がっていきますが、感染したからといってすぐに発症するわけではありません。他の性感染症のように、感染している人の血液や体液などによって感染するほか、母体から胎児、または新生児へ感染していきます。感染をすると初めは自覚症状がなく徐々に免疫機能が失われていき、そのまま治療をしないと10年ほどで様々な合併症を引き起こしてしまい、エイズを発症してしまいます。エイズは後天性免疫不全症候群の略であり、一つの症状だけが出るわけではありません。

この感染症の場合、水や食べ物、空気といったものを通じて感染することはありません。握手をする、会話をする、体に触るといった日常生活においても感染はしませんし、蚊やダニなどが媒介となって感染することもないです。感染している人の涙に触れても大丈夫ですし、お皿や食器を共有しても大丈夫です。感染は性行為、血液、母子感染の3つが主であり、HIV自体は感染している人の精液や膣の分泌液、血液に多く存在しています。

HIVは日本だけでなく世界で注目されている性感染症であり、世界の統計によると性行為における感染率は70%から80%と高くなっています。このほかの感染経路では母子感染が10%ほど、薬物を常用している人と同じ注射針を使用した場合が約5%、輸血によるものが3から5%などとなっているので、性行為によるHIV感染率が大変高いことがわかります。さらに、男性と女性を比べた場合、性行為時に感染者と接触する粘膜の表面積が多いことから男性よりも女性の方がHIVに感染する確率が高いことがわかっています。なお、パートナーが男性同士の場合女性役のパートナーの方が、粘膜を傷つけることが多いので、リスクが高くなります。

また、HIVの特性として精液の方が膣や子宮頸部から分泌される分泌液と比べて、濃度が大変高いため、膣内に傷や炎症が起きている場合はさらに感染リスクは高くなってしまいます。月経中も危険であり、粘膜との接触を避けなくてはなりません。

HIVの感染率は年々増加傾向にあり、厚生労働省エイズ動向委員会の調査によると2010年に報告された新たなHIV感染報告者の数は千件を超えており、エイズを発症してしまった人も450人を超えて過去最多となりました。海外の病気のようにとらえられていますが、日本におけるHIV陽性者の数も18000人を超えており、決して他人ごとではありません。近年では誰でも感染してしまう病気になっています。